風は敵?味方?(宮古島100kmワイドーマラソン) Name:みゆき

南国沖縄・宮古島・・・

以前訪れた時は、”冬でもあたたかい”、”昼間は半袖でOK!”というイメージ。

 

今年も当然そのつもりで行った宮古島は、

強風が吹き荒れ、上着が欲しいくらいの肌寒さ!?

”んー、こんな中で50kmも走るのか・・・”と不安がよぎります。

 

一緒に行ったメンバーで100kmを走るは伸二さんとコータローさん。

レース当日7:00、すでに2時間前にスタートしてコースとなっている宿泊しているホテルの前を

通過する二人を応援しようと、里子さん、えみりんさんの3人で外に出てみると、

横殴りの雨が降る中、向かい風をめいっぱい受けながら100kmのランナーたちが通過。

 

コータローさん、伸二さんも元気に走り抜けていったことで、

”100kmのランナーたちがあんなに頑張っているんだから

50kmの私たちもがんばりましょう!”と気合が入りました。

 

実は私は、さらにレースに向けて気合が入った理由がありました。

それは、前日地元新聞紙・沖縄タイムズで取材を受けたからです。

なんでも、「夫婦でウルトラマラソンを走るのは珍しい、しかも今回完走すれば30回になる」

(コータローさん18回目、私12回完走)というのが目に留まったとか。

 

その取材で、今回どれくらいのタイムで走ろうと思っているかと聞かれ、

思わず「5時間くらいで!」(制限時間は7時間です)と言ってしまいました(^^;)

そのあと、「キロ6分ペース、うーん制限時間内にはね・・・」と弱気な発言もしてしまいましたが、

心の中では”5時間、出来たらいいな。”って思っていました。

 

11:00、雪混じりの雨の中、いよいよ50kmの部スタート!

その直後にはパーッと晴れ間が広がり、ようやく南国らしくなるのかと思いきや、

また雨がひとしきり降り、また晴れたりと忙しい空模様・・・

幸い30km辺りまでは強風が背中を押してくれる追い風となってほぼ6分ペース。

”雨も止んできたし、いいコンディションだ。”と快走が続きました。

 

が、レースはそんなに甘くはないんですね・・・

コース一番の見どころの「東平安名崎(ひがしへんなざき)灯台」を折り返した途端、

両肩をガシッと抑え込まれたような向かい風!?

”ここまでだったか・・・”と思いつつも、不思議と走りモードは継続し、

強風にも慣れたのか、あまり気にならなくなっている自分に驚きながら、

ひたすらゴールを目指して島特有のアップダウンを走り続けました。

それまで5kmごとにあった距離表示が<あと5km!>に変わった時、

時間を確認すると思ったよりペースダウンしていないことに気づき、

ならばここからもう一度がんばってみようとペースアップ。

前を行くランナーを目標に、あと4km・・・あと3km・・・。

 

<あと1km!>の時点で5時間11分。

残り3kmくらいからはゴールまで下り坂。

”なんとか5時間10分台、願わくば15分台で!”とガンガン下っていく。

赤じゅうたんの敷かれた石畳のゴールゲートが見えてきて、

”ここで転んだら恥ずかしいし、できれば颯爽と駆け抜けてゴールしたい。。。”

などといろんな思いを巡らせながら無事ゴール!!!

 

結果は5時間16分2秒。

今回ほどの悪天候のレースは初めてだったが、

その中で頑張れた自分がいたのは本当に嬉しかったです。

ゴール後、再度沖縄タイムズの取材を受けてできたのがこちらの記事。

天候、取材とサプライズだらけのレースでしたが、

 

とても貴重な経験ができて思い出深い大会となりました。

翌日、宮古島をゆっくりと観光したときにみた虹です。

 

最高の贈り物をいただいた気分でした(^^)